WHITE 2

本体:合皮、本革(内ポケット)

蓋表:亮布(紅) 蓋裏:亮布(黒)

ボタン:シルバーミャオボタン

苗族と銀飾り

苗族女性は祭礼時、亮布衣装のほかに銀飾りを全身にまといます。銀飾りは苗族女性にとって刺繍とともに大切なものとされており、自分の家の財力の誇示するという意味合いがあります。

銀飾りの由来譚

昔、苗族の結婚は婿入り婚だった。だが男はいつも他所に出かけて戻らないので、次第に女が男の家に嫁入りするようになった。住まいは深い山里にあり、娘が嫁入りする時に途中で獣に襲われることがよくあった。そこで親は娘のために色の艶やかな衣装を仕立て、頭には大きな銀の角のついた被り物を載せ、全身に銀片や銀の鈴をつけてやった。歩くと銀飾りはちりんちりんと鳴り、キラキラとまばゆく光り、さすがの野獣も目にするだけで恐れをなした。こうして嫁入り道中も安全になったのである。

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