亮布で過去・現在・未来をつなぐ

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ほとんどお休み状態のブログでしたが、ようやく書きたいことが出てきたので再稼働です(^^;

昨年夏ごろにせっせと作っていた亮布。実は現在、その布を使ったパネルアートの制作を考えています。

矢田で採れたクルミなども使用した
矢田オリジナルの亮布。
地域の方にも何度か手伝ってもらいました。
これは光沢加工中のようす。
どんなものをつくる???

100ピースの亮布パネルを用意し、それを矢田の地形図に沿って配置した半立体のもの(…になる予定)。モザイクアートのような、ビットマップアートのような・・・そんなイメージです(笑)。

矢田の地形図に沿ってパネルを配置(仮置き)。

↑の写真のように配置するつもりです(実際の矢田の地形図はGoogleマップで「柏崎市矢田」とご検索ください)。

これら一つ一つのパネル上には、矢田の伝説や小話などが図柄として載っかっていきます。

なお、パネルは100ピース中75ピースに図柄が展開され、残りの25ピースには敢えて図柄を入れない、、そんな構成です。

数字に込めた意味

パネル数の「100」とか「75」とか「25」について、実はそれぞれの数字には意味があります。

まず「100」という数は「集落がこの先100年先も存続してほしい」という、未来への思いを込めています。

そして「75」という数は現在の矢田の世帯数を表します。

では残りの「25」はというと、これは「未来のための余白」を表しています。

75ピースには過去から現在までの矢田の物語を、残りの25ピースは、矢田でこれから新しく生まれていくであろう物語のために余白を空けておく…といったイメージです。

だから75ピースには図柄を入れ、25ピースには敢えて図柄を入れない、、というわけなのです。

つまり何を作るのか???と言いますと…

一言で表現するのは結構難しいのですが、がんばってまとめると「矢田の過去・現在・未来をつなぐパネルアート」を地域住民と作る、という感じです。

パネルのイメージ
地域住民みんなが物語の主役であり、記録となる

そもそもなんでこれを作るかということの話をしていませんでした(^^;

私が矢田集落の協力隊になって早2年半が経ち、これまでに矢田の昔話や歴史話を聞く機会がたびたびありました。それはお茶飲みの世間話の場であったり、はたまた興味があって自分から聞きにいったり…。

話を聞く中で常々感じていたのは、それらの話は集落に住む全員が知っているわけではなく、一部の人しか知らないことでした。こんなに面白いのに、非常にもったいないなあと。

私が思うこととして、「集落に伝わる歴史」とは、郷土史などに記録されているものだけでなく、集落の皆さんの昔の思い出話なども地域の一つの立派な歴史なのではないかと考えています。昔は神社が遊び場だったお話とか、地区運動会に向けてみんなで練習した話とか。決して大それた話ではないけれど、住民の皆さんの口伝えによって語られるこうした小さな話にこそ、地域の個性や面白さがあふれているように感じます。

しかし口伝えだからこそ、これらは誰かが記録しなければいとも簡単に消えてしまうことでしょう。だから私は、今ここに残っている矢田の物語を一つでも多く残しておきたい。

そんな思いから、矢田で制作した亮布と、地域の方から集めた小話とで「矢田の過去・現在・未来をつなぐパネルアート」を作ろうと考えたのでした。

「矢田の過去、現在、未来を地域みんなでつなぎ、記録するプロジェクト」をはじめます

さてそんなわけで、私は残り半年の任期を使って、地域の皆さんの手を借りながら「矢田にしかない地図」を作りたいと思います。

今ある矢田の伝説・小話を皆と共有するのはもちろんのこと将来の矢田の皆さんがこのパネルアートを見たときに「そういえばこんなことあったよね」と話に花を咲かせてくれたら…そんなことを夢見つつ制作に励もうと思っています。

昨年末からこつこつと準備を進めてきたパネルアート制作計画、いよいよこれからは実制作です。

進捗状況はこれからちょこちょこ、ここに綴ってまいりたいと思います。

インスタでもストーリーとかにのっけてこうと思ってます↓

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