振り返り②

亮布(リャンプー)

前回の投稿から早1ヶ月。

なかなかブログの継続が難しくてめげそうになってますが…やれるときにがんばります。笑

そんなわけで亮布制作は9月上旬で終了しました。

今は頼まれていたところに布を送ったりしつつ、作った布を見返したりしています。

染めムラや塗りムラがたくさん…まだまだ腕は未熟です。。

さて、私が作る亮布は、ほんの少――しだけ丹寨県というところの布の見た目に似ています(個人的見解ですが)。

布の色味や光沢はとうてい敵いませんが、光の反射の仕方が似ているなと思っています。

数年前に丹寨で見た亮布は牛皮の煮出し液と「ガチョンプー(アージョンプー?)」という樹皮を使って作っていました。

牛の皮
苗語で「ガチョンプー(アージョンプー?)」

ほかほかの紅黒い染液(写真下)はなんだかさらさらのブルーベリージャムみたい…。

ペタペタしている液体であることは間違いなさそうでした。

丹寨の村の紅黒い液体
私の村(矢田)

私は刷毛で片面だけに塗り重ねていますが、この村は布をまるごと浸し染め。

なので仕上がった布には裏表がありません。

ちなみに私は牛皮の煮出し液の代わりに日本画用の膠、紅色味をつける染料にはとヤエヤマアオキの樹皮(紅露工房様よりご提供)を使用しました。

そしてこの出来栄えの違い。。

上が丹寨の亮布、下が矢田亮布

本物亮布はよく見ないと染めムラがわからないくらい、実に見事に均一に染まっている…!

何度も染めているにしても布はそんなにバリバリしていないことも不思議。

とにかく輝きがメタリックでほんとに惚れぼれしちゃいますね。

作っている時は結構似てるように感じていても、並べてみると違いは歴然です。

そんなわけで。

当然私の作る亮布は使っている藍も膠も、紅色味を出す植物もこの村とは違います。

以前はいかに似せるか?!にこだわっていましたが、場所が違えば水も素材も異なるわけで、、もはや完全に似せるのは無理だと悟りました。笑

出来ることならば向こうに住み込んで製法をがっつり研究したいけど、今の状況では中国に行くのは相当難しい(そしていつ行けるようになるやら…)。

そんなわけで開き直って(?)、私は亮布研究所オリジナルの亮布を作っています。

現地でも作る人によって布の色や仕上がりが全然違うから、「私の亮布」があってもいいんじゃないのか、というような感じです。

色味と光沢は本物の亮布よりもかなり控えめなのがヤマダオリジナルの亮布。藍に使っている薬品以外はほぼ天然の素材を使用しています(草木染料、膠、卵白)。

そんなわけで余分に作った亮布を50cmから販売中です。

何に使うかはその人次第。

色移りが激しいなど難ありの布ではありますが、ご興味のある方はご連絡お待ちしています^ ^

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